届いていますともしっかりどころか届きすぎて苦しいくらいです。

 

 

「僕の愛なんて届くかわからないけど」

 

と歌う大好きなひとをみて心がとてつもなく乱れてしまった日の真夜中にまたこんなふうにしかあたしは。

 

この数ヶ月。

 

とても疲弊してた。とても。

 

アイドルを応援するということ。

推しを愛でるということ。

大勢で同じひとを好きでいるということ。

オタク同士のあれやこれや。

外野の雑音。

時間との戦い。

生活とのバランス。

生きていくということ。

 

すべてが難しかったな。

 

いつのまにかしっかり大人になって、白と黒じゃ分けられない、グレーがあることも認めて受け入れられるひとになったと勘違いしてた。

 

自分の正義を貫こうとすれば必ず打ちのめされるし、大事なひとの為にと振り翳した正義も自己満足なんだと知ったし、誰かの正義は誰かの悪になり得ることを知ったし、自分の意図とは全くかけ離れたことがあっさり起こることも知ったし。

 

だけど、どんな状況でも自分の声を聴いてくれるひとがいることも知ったし、伝わるひとには伝わっていることを知ったし、信用して、どんな時もそばにいてくれるひとがいることも知ったし。

 

人の数だけ真実がある、ってセリフがずっと頭をぐるぐるしてる。本当にそうだなと思う。

 

日常生活の色んなことから離れて、ただ楽しく、ただひたすらに、好きだなぁ、元気でるなぁ、明日も頑張れるなぁって、そうゆう気持ちをもらうだけの。それだけでよかったのに。よかったはずなのに。

 

そうじゃないことにがんじがらめになってたんだなぁと。

 

あたしは、ただのファン。忘れずにいようねあたし。好きなアイドルを見ていたい、追いかけていたいただのファン。何十万人もいるファンの中のひとり。ありがとう大好きだよと叫んでいればよかったんだ。いつでも。

 

ただ、私が、彼を好きなだけでいい。聞きたいことを聞いて、行きたいところに行けばいいし、好きなひとたちの集まる健やかな場所にだけいさせてもらえればそれでいいんだなと。

 

この歳になって、自分を変えることなんてなかなか本当に難しい。こうゆう性格だから余計に難しい。何か起こった時にはどうしてもどうにかしてあげよう!とか私がどうにかせねば!となってしまう。それがあなただと言ってくれるひともいるけれど、もはや、しいたけ占いのしいたけさんくらいなもんだと思う私を認めて褒めてくれるのは。

 

もう、好きなひとだけ、みていよう。ずっと。

 

好きなひとたちだけを追いかけていよう。いつでも。

 

 

 

 

それでも。

 

忙しくてどうやっても、どうがんばっても、時間が作り出せない時。遅れをとったなとか、置いていかれちゃったなとか、ほんの少し心が暗くなる時。

 

すごいスピード感でどんどん先へ行ってしまう。才能や努力がパンパン弾けてあっという間に駆け抜けていってしまう。

 

たくさんの人の目に触れて欲しい夢が叶って欲しいやりたいことやって欲しいと心の底から思ってるのに、暗くなった心のどこかで、寂しいなとか誰にも見られたくないなとか見せたくないなとかここまでずっと好きでいたひとたちのところから遠くに行かないで欲しいなとか、そんなふうに気持ちが捻れてしまって戻ってこない時。

 

ポップで重たいオタクを目指すと誓ったのに、結局のところ、好きの究極は「独り占めしたい」だった。笑。ポップより重たいが圧倒的比率で私を侵食した。むいてないよなぁと思う。

 

仕事をすること、生活をすること、生きていくこととのバランスもこれまた難しいんだなと知った。笑。

 

 

 

完全な独りよがりの寂しさで胸がいっぱいになってしまった時。

 

華やかで煌びやかなところにいる彼らに、猛烈な寂しさを覚えた時。

 

暗くて黒くて擦り切れた心がはちゃめちゃな感情でたぷたぷになってしまった時。

 

「去年、爪の切り方を変えた。それまでは深爪が怖くて白い部分を少し残してたのね。でもメンバーがみんな、白い部分がないぐらいギリギリまで切っていて、もっと切っても大丈夫!って言われたからオレもキワキワまで攻めることにした」

 

雑誌のページの端っこでそっと伝わる、そっと伝えてくれるメンバーの爪切り事情などを把握すると、思わずほろほろ泣いてしまう。彼らのことを本当に好きなひとしか見つけない、見つけられないところでそっと伝わるあったかいものを見つけるとほろほろ泣いてしまう。情緒がひどい。終わってる。怖い。ホラーだ。

 

でも。それがあたしだ。めんどくせえ。

 

今夜。

 

「僕の愛なんて届くかわからないけど」

 

と歌う大好きなひとをみた。なんだかものすごく久しぶりに逢えた気がして、そしたら色んな感情が扉あけてバンバカ出てきちゃって、もう大変だった。

 

あまりにも。大好きだった。

びっくりした。

大好きだったし、離れられないなと思った。

 

温度は出逢った時と少しも変わらないけれど、年月を重ねていけばこちらの環境やら状況やらの変化で向き合い方とか範囲とか追いかける速度も少しずつ変化していくものかもしれないなと、柔らかい頭と心と体でそれを受け入れて、それでも好きでいれることを素直に嬉しく思っていたいなと思ったりした。

 

彼らの愛はちゃんと届いてる。

 

こちらの想いはなかなか伝えられないし、きっとこれから先もどんどん埋もれていくでしょうねと思う。でも仕方ない。このぐっちゃぐちゃな感情と一緒にこれからも彼らとの時間を積み重ねていくんだろうなぁと諦めにも似た想い。

 

備忘録だぞあたしよ。忘れないで。

 

それでも仲良くしてくれる優しい大好きたちと一緒にKing&Princeだけをみていればいいんだよ。

 

忘れないでねあたし。

 

5人の髭でおにごっこ見届けようね。