ただの恋文だった。

 

4年前。

 

寝る時間もご飯を食べる時間もお風呂に入る時間も惜しんで夢中で貪った過去の時間。

 

私が知らないことを全部知りたくて狂ったように漁って漁って漁って追いつきたくて必死だったなと思う。

 

TwitterもLINEも温度が高くてむしろ高すぎて疲れ果ててたけどでもその時はそれが楽しくて楽しくて幸せで。

 

4年経って、今、ちょうどいい温度の中でわたしの想いとか好きとか嫌いとかを理解してくれる優しいオタクたちと一緒に、自分のペースで過ごせていること、すごくありがたいなと思う。

 

 

毎月定期的に読ませていただける彼らの言葉はもちろん有り難さで手を合わせたくなるほどで、間にひとが入るにせよ時差があるにせよ彼らの「今」とか「想い」とか「精神」みたいなものを「教えてあげてもいい」ものだけ教えてもらえる貴重な場所で。

 

だけどやっぱり10000字というたくさんの言葉と答えた時間に乗せて届けてくれた彼らの想いはとびきり特別な宝物になったなと思う。

 

4歳になるこのタイミングでふたたびこの企画をぶち上げてくださった集英社さまありがとう土下座。

 

本当の本当に。5人まとめて抱きしめたい気持ちでいっぱいになったし、煌めきと儚さの世界で、このひとたちがひとつの場所に集められたことはもうなんていうか言葉にできないほどの奇跡だと思うのだよ。奇跡。

 

どうしたってこのひとたちと一緒にいたかった紫耀くんの気持ちが痛いほどわかるし、一緒にその船に乗れてよかったねの気持ちと4年経った今も一緒に漕げていてよかったねの気持ちと。

 

「このひとたちとなら」「このひとたちとじゃなきゃ」と、きっと思ったんだなぁ。

 

「仕事」としてアイドルという生業を選んだのだと思っていた。ずっと。自分と家族を生かすため守るためにアイドルになったのだと思っていた。

 

覚悟とか判断とか。あまりにも早い段階で色んなことを自分で決めて自分で選んでそこに立ってる紫耀くんはやっぱりどこか生き急いでるように見えるしそれがとても儚くて壊れそうに見えてしまう。(定期的なモンペ出動)

 

私もたくさんの肉親や友人を亡くしたのに、なぜか生きてる。悲壮感をだしたいわけじゃないけれど時々どうしてもひっぱられてしまうし悲しさとか寂しさとかでうっかりくらーいところに行ってしまう。

 

紫耀くんの「明日どうなるかわからない」は本当によくわかる。「死ぬなよ」はきっと紫耀くんの祈りだ。「死なないでほしい」だ。

 

とてもよくわかる。

もう誰にも死なないでほしい。

 

だから紫耀くんにも生きていてほしい。

 

お母さんの手紙を読んで帰りたくなっちゃうのなら帰ったらいいよ。棚の奥になんてしまわずに、いつでも手に取って読めるところにおいてたらいいよ。逢いたい人に逢って抱きしめてもらったらいいよ紫耀くん。眠りたいときはたくさん寝て。ごはんたくさん食べて。好きなひとたちと一緒にいてねと願わずにはいられん。

 

 

きっと嫌がると思うけれど。

かっこいい容姿とダンスと歌と。なによりも人間として尊敬できる考え方も優しさも強さも、なにもかも完璧で。完璧に見えてしまうから。

 

時々ふっと「離れないで」とか「ずっと好きでいて」とか「一緒にいて」とかほんのり不安を口にする姿はとても心臓をぎゅっとさせられてしまう。

 

周りにいる「ジャニーズナンバーワン」はきっとすごくすごく眩しいだろうなと思う。

 

ダンス、努力家、俯瞰する力、愛される力。

 

だけど紫耀くんが誇らしいと思えるそのひとたちもきっと、紫耀くんを「ジャニーズナンバーワン」に例えてくれるし、心の底から「誇らしい」と思ってくれてるよ。

 

私たちだって、誇らしすぎて誇らしすぎてどうにかなりそうだよ。誇らしすぎて。(誇らしすぎて)(どうにかなりそう)

 

胸を張って愛を叫んでるよ毎日。

 

だから。どうか。お願いだから。

心配しないでほしい。

心配しないで。

大丈夫だよ。

手が離れてしまわないように握力鍛えるよ。

ゼイゼイ息切れしながら一緒に階段のぼるよ。

膝も痛いけどロキソニン飲んでのぼるよ。

お願いだから。

心配しないで。

心配せずに思うままに踊っていてほしい。

 

 

きっと今もアイドルは「仕事」なのかもしれないし、それならそれで全く問題ない。だけど、なんとなく、知らんけども、始めの「仕事」とはちょっと違った「仕事」になったのではないだろうかと思ったりなんかして。

 

私が知ってる紫耀くんは当然だけどほんの一部でね。紫耀くんのほんの一部分。

 

だけどそれでもこの4年で、紫耀くんが本当に楽しい時の笑い方を知ったし、嬉しい時の顔を見たし、悲しそうな顔も困った眉毛もわかるし、いつだって見てるよいつも見守っているよどこまでだって応援させてほしいそうさせてねお願いだよの境地にたどり着いた。

 

時々、こちらのフィジカルやらメンタルやらの状況がよろしくない時は「独り占めしたい欲」「同担拒否欲」「同担以外拒否欲」「紫耀くん行かないで欲」みたいのが渦巻いてどうしようもなくなる時もある。それは人間だから致し方ない。そうだろ。そうに決まってる。

 

だけど、根っこのところでは、まっすぐでいたいし明るくポップなオンナでいたいし、できるだけ笑っていたいし、オタ会大好きだし、色んなことを素直に受け止められるひとでいたいし、二の腕プルプルさせながら鬼の形相でうちわあおいで追い風たくさん吹かせたい。

 

もらってばかりでごめんねこんなことしか言えなくてごめんねなんにもできなくてごめんね紫耀くんが本当に欲しいものあげられなくてごめんねの気持ちで潰されそうになることも少なくないけど。

 

紫耀くんが少しでも安心できて、穏やかにいられるのなら声高らかにいつだって叫ぶよ。

 

紫耀くんがどこにいようと、どこに行こうと、わたしはここにいて、「いってらっしゃい」と「おかえり」を繰り返しながらまたここからの時間を重ねて、できることなら末永く、紫耀くんが望むかぎり、一緒にいさせてほしい。

 

4年前にわたしの人生うっかり変わっちゃって、そりゃぁもう信じられないくらいにキラキラしちゃって。

 

悲しいことも悔しいことも、たくさん色んなことあったけど、どう考えても、やっぱり、紫耀くんを見つけられたわたしに感謝してるし、出逢うならあの時しかなかったし。

 

そして。なによりも。

 

紫耀くんの「決意表明みたいなことしてもいいですか?」がとてもとてもとても嬉しかった。とても。

 

アイドルをやる。アイドルでいる。

まだ紫耀くんと一緒にいれる。

 

そのことが、どれだけのひとを救って支えて助けるか紫耀くんにお伝えしたい。どれだけのひとの明日とここからの行く道を照らしてくれるのかをお伝えしたい。

 

それぞれのなかなかしんどい毎日を過ごしながら、「明日がくるのが楽しみ」などという気持ちをくれる紫耀くんにも「楽しい」とか「嬉しい」とか「がんばってよかったなぁ」とか「アイドルやっててよかったな」とかそんな気持ちを少しでも持ってもらいたいななどと。

 

たくさんのひとの「希望」であることはきっととてつもなく重たいよね。

 

きっとわたしは、「アイドルでいて欲しい」と「望む幸せを手に入れて欲しい」の間で永遠にゆらゆらしながら、それでもそのゆらゆらさえもきっと、もうこれでもかと大切にぎゅっと抱えながら一生懸命に暮らしてゆくよ。

 

最後の「つないだ手を離さないでください」は今までの「離れないで」「一緒にいて」とは少し違って。

 

紫耀くんからの「離さないよ」に聞こえた。

 

 

 

4歳おめでとう。

いつもありがとう。

みんなみんな体と心に気をつけて。

幸せな気持ちになれる日がたくさんありますように。

 

こんなわたしと仲良くしてくれるお友達。

ほんとうにありがとう。

感謝しています。とても。ものすごく。

できることなら、おばあちゃんになっても杖をメンカラで飾って、平たい彼氏連れて、幸せなオタ会やりたいです。

 

 

わたしは、King&Princeがとても好きです。

心から。

泣けてくるほどに、大好きです。

 

 

 

0番に立つひと。

 

子供の頃から、そうだな20代前半の頃は本当に大好きで大好きで年パス買ってそりゃあもう通いまくった日々で。彼氏と行ったり友達と行ったり家族と行ったり。

 

2001年にオープンした時。

オープンしてすぐ。

ディズニーシーに行ったんだよね。

誰と行ったかな。覚えてないな。

そのくらい大昔。いにしえ。太古。

 

それ以来。

どうゆうわけかちょっと意味わかんないんだけど。舞浜の地に降り立つ事なく。

 

大人になってしまうと、残念ながら足を踏み入れるチャンスがなかなかない。ほとんどない。

 

若い頃一緒に通った友達には家族ができて、家族で遊びに行くひとに「一緒に行って?」はなかなかハードルが高い。

 

色々すり減らして仕事してる同僚たちに、「休みの日一緒に行かない?」はもう全然むり言えるわけがない。

 

ドライブしたいとか自然が見たいとか言って行き先をうやむやにしてオタ活に付き合わせるオットもさすがにこれは申し訳なくて誘えない。

 

ささっと電車に乗ればパパッといつだって簡単に行ける場所だったのに。遠い。遥か彼方。永遠に辿り着けない場所。もう二度と行けないのかもしれない。死ぬまで行けないんだろうか。あんなに好きだった場所なのに。きっかけもない。勇気もない。なにもない。

 

そんな私をみかねて、オタクが誘ってくれた。泣いちゃう。実際泣いた。何度も頻繁に家族と一緒に通ってるのに。私がどうしても行きたかったから。いいなーいいなーっていつも言うから。涙ちょろりだ。

 

少し前の話なんだけどね。

わたくし。わたくしめは。

約20年ぶりに舞浜の地に降り立ち、ディズニーシーにて失われた時を取り戻した。

 

右も左も。前も後ろも。上も下も。どこを見ても夢。夢しかない。なんだこれ。全部夢じゃん!!私がいなかった20年の間にもみんなはこんなにはしゃいでたのか!えぇ?!ほぼ全員カチューシャつけてるやん!!!!は?みんなミニーやん!!みんなくまさんやん!え?みんなベージュやーーんんん!!!なにこれ!そんなに?そんなにはしゃいでええの?嘘でしょ?!信じられん。嘘だと言ってくれ。楽しい!20年前にはなかったアトラクションがあちこちに!嘘だ!こんなの嘘だ!楽しい!楽しすぎる!死ぬ!泣く!なんであたしは20年も来なかったのだ!!!

 

最初の2時間はずっとこんな感じだった。

 

ミッキーのね。

ビッグバンドビートというショーをオタクが抽選で当ててくれて。観れたんですよね。奇跡的にね。ミッキーがタキシード着て、ドラム叩いてタップ踏むショーなんですけども。

 

隣にオタクが座ってるのもあいまってね。

 

ミッキーが0番に立って両手広げてるの観たらうっかりジュワッと目から水分がね。あまりにもなんでもできてしまうミッキーマウスが大好きなひとに重なって見えて、劇場の大きさがなんともとても身に覚えがあってね。

 

漠然と、まだしばらくは続いてゆくものだと思っていたし、これが最後だなんて自覚も覚悟もなく、髪の毛ファサッとさせて6ミリをチラ見せしてくれる紫耀くんのことみて、ただただふわふわと幸せな気持ちで座っていた私をぶん殴りたいよ紫耀くん。

 

クリームまみれのくしゃっとした顔で笑う紫耀くんが、どんどん遠くなってしまう。記憶にどんどん紗幕がかかってしまう。

 

あぁ。0番がよく似合うな。万人を笑顔にして世界中を幸せで包むミッキーと紫耀くん。真ん中でキラキラ輝いて眩しくて眩しくてたまらない。ずっと、永遠に、そこにいて欲しい。

 

できることならいつか。別のところでもいいから。また0番に立つ紫耀くんに逢いたい。

 

 

 

 

舞浜で、紫耀くんへの想いを募らせるオタク。

 

なにしろすっかり大人になってしまったオタクたちは待機列にいる間も永遠にKing&Princeについて語り合う。あーだこーだくっちゃべって、順番がくればひやーとかぎゃーとか言って空を舞い、また待機列でこの仕事はよかったこうゆう仕事がみたいとくっちゃべり、ようやく順番がきたならばまたうひゃーとかがははと笑い、また待機列でどれだけKing&Princeが好きかを語り合う。

 

前や後ろに並ぶ若い男の子たちを見ては、彼らが簡単にはもうここに来れないことにハッとして、うなだれて、一般人でごめんね、こんなにはしゃいでごめんね、きっとこんなふうに遊びたかったよねごめんね、アイドルでいてくれてありがとうごめんねと繰り返す。情緒がひどい。信じられないくらいにひどい。様子がおかしい。

 

それでも。

 

20年の時を経て、おとなになった同性の友達とくるディズニーはこんなにも楽しいことを知る。

 

どんなに暗闇でも。エンターテイメントの光に救われて、引っ張り上げられて、また明日を頑張る力をもらう。やっぱりどう考えても、私の生きる世界にはエンターテイメントがあって欲しい。夢の国があって欲しい。紫耀くんがいて欲しい。King&Princeがいて欲しい。

 

紫耀くんには元気でいて欲しい。

 

心からそんなふうに想う夜だった。

 

いつの日か。また行けますように。

 

 

だからね。もしもね。

まぁそんなひといないのかもしれないけれど。笑。わたくしが友達少ないのがアレなだけでね。みんなはきっと一緒に行く人いるんだろうけどさ。アレよね。

 

もしもね。もしも。万が一にも。世の中がまた落ち着きを取り戻してさ。同じようにずっと行きたいのに行けてないんだよってひとがいたならば、誘ってね。私喜んで行くからね。きっと幸せな気持ちになるよ。大人同士の女同士のディズニーめっちゃ楽しいよ。明日もがんばろって思えるよ。きっと。

 

またしても。

長ーいひとりごとだけれども。

 

オタクよ。ありがと。

 

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想いと祈りと。

 

 

物心ついた時から、爪を噛む癖があった。

噛むどころか食いちぎるくらいの勢いで。笑。

 

テレビや映画や漫画や本や舞台や、何かに夢中になると、永遠に爪を噛んだ。

 

決して、所謂、愛に飢えてたとか淋しかったとかストレスがあったとか、そんなんじゃ全然なくて。そんな大層な立派な理由などなくて。笑。なにかのきっかけでうっかり癖になったものがずっとついてきただけのことだと思う。笑。

 

いつも、いつだって、指先が血で滲んでいて痛かったけれど、どうしてかもうそれを自分は受け入れていたし、だけどどんな時だって誰かに手を見られるのが怖かったし嫌だったしとんでもないコンプレックスだった。笑。

 

亡き母は、最初のうち、幼いわたしの全ての指先にカラシを塗ったりワサビを塗ったり、10枚のバンドエイドを巻いたりして、とてもとても頑張ってくれた。笑。当時は嫌で嫌で仕方なかったけれど、今となっては、愛おしい娘のためにできることを一生懸命やってくれてたんだなぁとわかる。とてもわかる。心が痛かったよね。ごめんねお母さん。ごめん。

 

それから大きくなっていく過程で色んな人に説教された。みっともないとか、汚いとか、病気だとか、どうして直らないんだとか、ばい菌が入って大変なことになるよとか、小さな子供から飛んでくる無邪気な「おててどおしたの?」とか。

 

その度にそれなりに傷ついて落ち込んで泣いた。試せることは全部やったし、やめられても数日で、全然続かなくて、こんなもんこちとらやめれるもんならとっくにやめてんだと思う反面、自分の甘えだったり弱さだったりすることもしっかりわかっていた。

 

大人になってから出逢えた友人は、たった1人唯一、「これは病気なので」というわたしに「病気にならないために噛んでんだ。それでいい。そのままでいい。」と言った。

 

煌びやかな世界で夢を追いかけてた頃も、破れて仕方なくやりたくもない仕事をしていた頃も、その後たどり着いた世界で、毎日バリバリ働いてお金稼いで好きなことやりたいことをやれるようになった頃にも、ずっと指先は血が滲んでいた。

 

綺麗なネイル塗って指輪をつけて吊り革を持つ手も、カバンを持つ手も、スタバのコーヒーを持つ手も、好きな人と繋ぐ手も、わたしにはなかった。

 

ボロボロの手に結婚指輪をはめてくれたオットはすごいな。笑。今思えばなんだか申し訳なかったな。笑。

 

2018年。愛犬の骨壷抱えて世界の全てに絶望して真っ暗闇で血が出るほどに爪噛んでたわたしの前に現れた紫耀くんは優しくて強くて眩しくて、ずいぶんと大人になってしまっていたわたしの人生をどんどん変えていった。

 

毎日楽しくて嬉しくてこんなに幸せでどうしようと思った。そのテンションとか温度とかスピードとか、自分で自分が怖いくらいだった。

 

世の中が変わって仕事も生活も変わって、友達にも逢えなくなって、たったひとり、家の中で紫耀くんを見つめる日々だった。ますます爪を噛んだ。笑。ますます血が出て、痛かった。心が痛くて、苦しかった。頭がぼんやりして、手足が冷たくて、だけど、紫耀くんだけが変わらずいつもそこにいてくれた。

 

母がいなくなって、祖父母がいなくなって、愛犬がいなくなって、ダイニングテーブルを囲んでいたひとたちが少しずつみんないなくなって、当たり前にあった家族の形がどんどん変わっていって、この急展開に頭がついていかなくて、また爪を噛んだ。

 

6月。どうしても紫耀くんに逢いたかった。限界だった。笑。遠くからでいい。ひとめ、逢いたかった。生きている紫耀くんに逢いたかった。笑ってる紫耀くんに逢いたかった。

 

それは、あまりにも病んだわたしの思いつきで始まったこと。笑。

 

紫耀くんに逢いたい。逢いたい。なにかひとつ成し遂げたならきっと逢える。

 

「爪を噛むわたし」を封印しよう。

 

人生半分過ぎたあたりで今更どうしたんだと思ったけれど、ずっと苦しかったことと別れられたらまた新しいところにいける気がした。

 

ずいぶん長い時間、痛々しい姿で一緒にいてくれたわたしの両手の爪たちにごめんねと謝った。

 

北海道へ向かう飛行機の中で。伸びた爪をメンカラに塗ってピンクゴールドの細い指輪をつけた自分の手を見つめながらおいおい泣くおばちゃんを見てみんなきっと怖かったと思う。笑。

 

今、休日の前の日。友達と会う前夜。どんな色のネイルにしようかなって考えるのが、本当に楽しくて心が震える。アクセサリー屋さんでずっと欲しかった指輪を眺めてたっぷり時間をかけて選ぶのが本当に楽しい。

 

初めて手の爪に爪切りを使った。床に落ちた10円玉を拾うのに困らなくなった。オットが背中掻くのに孫の手使わなくなった。鍵をキーホルダーにつけれるようになった。ピノのビニールとるのが早くなった。湿布のビニールもすぐとれるようになった。甥っ子と折り紙折るのが楽しみになった。スマホをいじる手が誇らしくてたまらない。(シワシワだけどそれは今ちょっとおいといて)

 

毎日がふわっと軽くなった。

今まで知らなかった気持ちを知る。

 

紫耀くんとは、永遠に絶対に交わらない世界線で、世界線のはしっこのほうで、紫耀くんによってわたしの毎日はまだまだこんなふうに変わってゆく。紫耀くんは知りもしない。紫耀くんが不安になっても寂しくなってもわたしは何もできない。なんにもしてあげられないのに、いつだって与えてもらうばっかりで悲しい。

 

それでも、紫耀くんはあまりにも希望で、明日を生きる力で、それはきっと、紫耀くんが見えるところにいてくれる限り続いていく。そして、もしも紫耀くんが見えなくなっても私の人生は続いていく。

 

心許したひとにだけ見せる顔も、困ってる顔も、ちょっと寂しそうな顔も、眠たい顔も、お腹空いた顔も、全部知ってるけれど、きっとそれは紫耀くんの中の3%くらいで(なんの根拠もないけど)わたしはなーんにも知らない。だから。祈るしかない。

 

紫耀くんのことを好きなひとたちがずっと紫耀くんのそばにいてくれますように。紫耀くんの夢や願いを一緒に叶えてくれますように。もう、ほかに叶えたいことなんてないから。私が持ってる祈りだとか願いだとかそのへんのアレは全部紫耀くんにあげる。

 

全身全霊で祈る。

 

どうか。心身ともに。健やかでいて欲しい。

健やかでなくなる時にはたくさん眠って欲しい。自分の好きなひとと一緒にいて欲しい。心のままに生きて欲しい。幸せな気持ちでいて欲しい。

 

もはや、もう、それしかない。

 

そして。タイムラインにいるわたしの大好きなひとたちが、変わらずに重たくポップでユーモア溢れる素敵な言葉を紡いでくれることが、どれだけわたしの毎日を照らしてくれているかを叫びたくなる。

 

理不尽もやるせなさも割と間髪入れずに襲ってくる日々だけれど、迷ったり落ち込んだり打ちのめされたりしながら、きっとみんなそうだよなKing&Princeに力もらってきっとみんな踏ん張ってるよなって思えるからがんばれるよ。本当にありがとう。(突然のお礼)

 

紫耀くんがどんなふうに25歳を生きるのかものすごく楽しみだし、それをそっと遠くから見守らせてもらえたらそっと見届けられたら、きっとわたしの1年もまた幸せで明るいんだろうなと心が躍る。

 

毎日、心と体と魂を削りながら、幾つもの取捨選択をしながら、嬉しかったり悲しかったり楽しかったり諦めたりしながら、そこに立ち続けてくれてありがとう。離れないで欲しい好きでいて欲しいと望んでくれる限り、ずっとここにいるよ。紫耀くんを想いながらみんなで楽しく愉快にワイワイ応援していたいよ。

 

今、心からそう想うよ。

 

死なないよ。生きるよ。

 

届いていますともしっかりどころか届きすぎて苦しいくらいです。

 

 

「僕の愛なんて届くかわからないけど」

 

と歌う大好きなひとをみて心がとてつもなく乱れてしまった日の真夜中にまたこんなふうにしかあたしは。

 

この数ヶ月。

 

とても疲弊してた。とても。

 

アイドルを応援するということ。

推しを愛でるということ。

大勢で同じひとを好きでいるということ。

オタク同士のあれやこれや。

外野の雑音。

時間との戦い。

生活とのバランス。

生きていくということ。

 

すべてが難しかったな。

 

いつのまにかしっかり大人になって、白と黒じゃ分けられない、グレーがあることも認めて受け入れられるひとになったと勘違いしてた。

 

自分の正義を貫こうとすれば必ず打ちのめされるし、大事なひとの為にと振り翳した正義も自己満足なんだと知ったし、誰かの正義は誰かの悪になり得ることを知ったし、自分の意図とは全くかけ離れたことがあっさり起こることも知ったし。

 

だけど、どんな状況でも自分の声を聴いてくれるひとがいることも知ったし、伝わるひとには伝わっていることを知ったし、信用して、どんな時もそばにいてくれるひとがいることも知ったし。

 

人の数だけ真実がある、ってセリフがずっと頭をぐるぐるしてる。本当にそうだなと思う。

 

日常生活の色んなことから離れて、ただ楽しく、ただひたすらに、好きだなぁ、元気でるなぁ、明日も頑張れるなぁって、そうゆう気持ちをもらうだけの。それだけでよかったのに。よかったはずなのに。

 

そうじゃないことにがんじがらめになってたんだなぁと。

 

あたしは、ただのファン。忘れずにいようねあたし。好きなアイドルを見ていたい、追いかけていたいただのファン。何十万人もいるファンの中のひとり。ありがとう大好きだよと叫んでいればよかったんだ。いつでも。

 

ただ、私が、彼を好きなだけでいい。聞きたいことを聞いて、行きたいところに行けばいいし、好きなひとたちの集まる健やかな場所にだけいさせてもらえればそれでいいんだなと。

 

この歳になって、自分を変えることなんてなかなか本当に難しい。こうゆう性格だから余計に難しい。何か起こった時にはどうしてもどうにかしてあげよう!とか私がどうにかせねば!となってしまう。それがあなただと言ってくれるひともいるけれど、もはや、しいたけ占いのしいたけさんくらいなもんだと思う私を認めて褒めてくれるのは。

 

もう、好きなひとだけ、みていよう。ずっと。

 

好きなひとたちだけを追いかけていよう。いつでも。

 

 

 

 

それでも。

 

忙しくてどうやっても、どうがんばっても、時間が作り出せない時。遅れをとったなとか、置いていかれちゃったなとか、ほんの少し心が暗くなる時。

 

すごいスピード感でどんどん先へ行ってしまう。才能や努力がパンパン弾けてあっという間に駆け抜けていってしまう。

 

たくさんの人の目に触れて欲しい夢が叶って欲しいやりたいことやって欲しいと心の底から思ってるのに、暗くなった心のどこかで、寂しいなとか誰にも見られたくないなとか見せたくないなとかここまでずっと好きでいたひとたちのところから遠くに行かないで欲しいなとか、そんなふうに気持ちが捻れてしまって戻ってこない時。

 

ポップで重たいオタクを目指すと誓ったのに、結局のところ、好きの究極は「独り占めしたい」だった。笑。ポップより重たいが圧倒的比率で私を侵食した。むいてないよなぁと思う。

 

仕事をすること、生活をすること、生きていくこととのバランスもこれまた難しいんだなと知った。笑。

 

 

 

完全な独りよがりの寂しさで胸がいっぱいになってしまった時。

 

華やかで煌びやかなところにいる彼らに、猛烈な寂しさを覚えた時。

 

暗くて黒くて擦り切れた心がはちゃめちゃな感情でたぷたぷになってしまった時。

 

「去年、爪の切り方を変えた。それまでは深爪が怖くて白い部分を少し残してたのね。でもメンバーがみんな、白い部分がないぐらいギリギリまで切っていて、もっと切っても大丈夫!って言われたからオレもキワキワまで攻めることにした」

 

雑誌のページの端っこでそっと伝わる、そっと伝えてくれるメンバーの爪切り事情などを把握すると、思わずほろほろ泣いてしまう。彼らのことを本当に好きなひとしか見つけない、見つけられないところでそっと伝わるあったかいものを見つけるとほろほろ泣いてしまう。情緒がひどい。終わってる。怖い。ホラーだ。

 

でも。それがあたしだ。めんどくせえ。

 

今夜。

 

「僕の愛なんて届くかわからないけど」

 

と歌う大好きなひとをみた。なんだかものすごく久しぶりに逢えた気がして、そしたら色んな感情が扉あけてバンバカ出てきちゃって、もう大変だった。

 

あまりにも。大好きだった。

びっくりした。

大好きだったし、離れられないなと思った。

 

温度は出逢った時と少しも変わらないけれど、年月を重ねていけばこちらの環境やら状況やらの変化で向き合い方とか範囲とか追いかける速度も少しずつ変化していくものかもしれないなと、柔らかい頭と心と体でそれを受け入れて、それでも好きでいれることを素直に嬉しく思っていたいなと思ったりした。

 

彼らの愛はちゃんと届いてる。

 

こちらの想いはなかなか伝えられないし、きっとこれから先もどんどん埋もれていくでしょうねと思う。でも仕方ない。このぐっちゃぐちゃな感情と一緒にこれからも彼らとの時間を積み重ねていくんだろうなぁと諦めにも似た想い。

 

備忘録だぞあたしよ。忘れないで。

 

それでも仲良くしてくれる優しい大好きたちと一緒にKing&Princeだけをみていればいいんだよ。

 

忘れないでねあたし。

 

5人の髭でおにごっこ見届けようね。

 

 

 

ポンコツ北の大地へ

 

何から残そうか。

なにもかもを残そう。

私よ。覚えておくがいい。

 

 

 

38度超えの熱と頭痛と関節痛。お手本のような副反応で熱が下がらない。全然。結局丸3日寝込む。

 

3日寝込んでようやく熱も下がりさぁ出勤しようと4日目の朝ベットから起き上がったらぎっくり腰。絵に描いたようなぎっくり腰。

 

マンガかよ…

 

これ以上休めない…なんとしてもとにかく出勤しなければ…ぎっくり腰って寝てても治らないし…ある程度普通に生活してないと早く治らない…から…がんばって…仕事に…手押し車が欲しい…関取みたいな歩き方しかできない…泣…ただでさえ関取みたいなのに…泣…シコ踏まねぇよ…泣

 

鬼の形相でなんとか3日間仕事する。

 

その間、遠くで発生した台風がじわりじわりと近づいてくる。岸くんだけのせいではない。ご存知の通りあたしもとんでもなく雨女である。

 

「飛行機が飛ばなかったらどうしよう」

 

これだけがずっと頭の中でぐるぐるして、飛ばなかった時のためのシュミレーションをしては落ち込んで、航空会社に問い合わせたり念のため他の会社の便も予約してみたり、いや、飛ぶ!飛ぶはずだ!と唐突に現実逃避を始めたかと思えば、こんなまっすぐ向かってくる台風に勝てるわけがないじゃないか…きっと飛ばないんだ…ううぅぅ…を繰り返すまさに情緒不安定週間だった。

 

イライラしたり落ち込んだりしているうちにどうにかこうにか台風が空気読んでくれた。飛ぶ…飛ぶぞ…大丈夫だ…(歓喜)

 

前日仕事を終え、さぁ荷造りをと動き始めた時にとんでもなく恐ろしい事実に気づく。始発の電車を乗り継いでようやく搭乗時間に間に合うことが判明するのであった。万が一にも始発に乗り遅れたら。乗れたとして途中で遅延やストップする事態が起こったら。

 

飛行機に乗れない。

 

信じられない信じられない。早朝便ってそうゆうことか!!!!泣。逆に終電で空港に向かってベンチで寝るか…しかしまだ外は豪雨…泣。

 

くっっ…泣

 

疲れた…疲れたよぅ…この時点で3日寝込んだ挙句ぎっくり腰の疲労感がすごい…3日寝込んだ後の3連勤がきつい…泣…もう…このまま…寝よ…万が一にも電車が動かないならば…タクシーで…空港まで…

 

そうこうしてるうちにパッタリ記憶を無くしていたわけで。

 

3時に起きて始発列車がくる20分前に駅のホームに佇むわたし。亡き愛犬の遺骨ペンダントを身につけ母の形見のパールのピアスして緊張のあまり眉間に皺寄せて佇むわたし。ネイビーのワンピースの裾がひらひら風に泳ぐ。腰痛を庇うためにこれでもかとガニ股。とんでもなくガニ股で眉間に皺。すっぴん。ビン底メガネ。風が吹く。乱れる髪。まるで荒野。弔い合戦に挑むようないでたち。ひとりきり。

 

と思ったら何やら賑やか…ホームの改修をしてるおじさまたち3人。「おはようございまぁっす!散らかっててすみませぇんっ!ご迷惑おかけしまぁっす!」めちゃくちゃに元気よく明るく爽やか。ここで本日のひと泣き目。

 

「あぁ。岸くん。ここにも私たちの当たり前のために深めのナイトにお仕事してくれてるひとがいました…岸くん…ありがとう…このおじさまのお陰で…わたし…貴方達に逢いにゆけます…泣」

 

情緒。

 

ホームにするっと滑り込む始発列車に乗ってようやく出発。ここまできて吐きそう。だんだん明るくなってきて車窓から見える太陽のなんと美しいことか…泣

 

情緒。

 

もともとガラスのハートなので、とにかく心配。飛行機遠征初体験…1人で飛行機乗るの初めて。心配すぎて早足。ドキドキしすぎてなぜか階段かけあがる。お気づきだろうか。私すっかりぎっくり腰を完治させてる。この時点で。

 

どうにかたどり着いた保安検査場にて。靴を脱げと言われる。いやいや。まさか。そんなバカな。いくらなんでもあたしだって飛行機乗ったことくらいあるもん。(もん)  騙されないぞぅ!ってニヤニヤしてたら、くるぶしの高さまである靴はスリッパに履き替えて検査場を通らなきゃならないらしい。恥ずかしい。いつも飛行機乗る時夏だからサンダルだった。知らなくてごめんなさい。大人なのにごめんなさい。ブーツ脱いで預けてあたふたしながらゲートくぐる。ピンポン鳴る。パニック。ポケットに携帯入れたまま。携帯預けろって言われる。預けてようやく通り過ぎる。荷物とブーツ受け取って搭乗口へ。携帯を回収し忘れて係の人に追いかけられる。パニック。汗が止まらない。誰か助けて。落ち着いてわたし。

 

なんとか飛行機に乗る。席に座る。汗が止まらない。スッチーに声をかけられる。(スッチー) 「お客様のお座席1列前になります」パニック!!!泣。誰か!助けて!泣!自分が座るはずだった席に汗だくのおばさん座っててびっくりしてるティアラに謝る。平謝り。髪の毛くるんくるんでリボンついてるアースカラーの可愛い可愛いお洋服着た儚げなティアラたち。バックから100本くらいうちわがはみ出てる。かわいい。愛おしい。汗だくで謝るおばさんに「いえいえ。大丈夫ですよ。んふ。」なんて微笑む。なんなら土下座してもいい。汗が止まらない。離陸して20分経っても汗が止まらない。その時、謝った後ろの席に座る儚げティアラたちが「これ終点までだよね?」とか言ってる。え?へ?終点ってなによ。飛行機だよ。終点ってなに!なんだよぅ!!泣!終点だよ!決まってんだろが!!こちとらパニックなんだ!これ以上パニックにしないで!!!!(血圧マックス)

 

…気休めに窓の外を見ようそうしよう。

 

 

景色が見えない。そうだった。あたし今までの旅行は全部旅行会社の人がチケット取ってくれて席も決めてくれてたから、初めて自分で席を選んだんだ…ちょっと前にハドソン川の奇跡観ちゃってたんだよ…だからさ…万が一、川とか海とかに着水する時に翼の上に乗れた方がいいだろ!間違いない!ってちょっとよくわかんない決め方で翼の横をわざわざ選んでた。窓からは翼しか見えない。何も見えない。

 

そうこうしてるうちに飲み物サービスの時間がきた!やった!よかった!待ってた!冷たいの飲んで落ち着こうわたし。メニューに「アップルドリンク」って書いてある。飲みたいけど、スッチーにアップルドリンクくださいってちょっと言えない。なんか恥ずかしい。りんごシューズじゃダメだったのかな。アップルドリンクはなんか恥ずかしい。でも飲みたい。意を決してはっきりくっきり「アップルドリンクくださいっ!」って言った。そしたらスッチー笑顔で「かしこました!りんごジュースですね!」って言った。

 

情緒。

 

やっとの思いで新千歳空港に降り立つわたし。ヘロヘロ。ボロボロ。みんなに会うまでに目にコンタクトねじ込んで眉毛描いて髪とかしてなんとかして立て直す。知ってる顔が近づいてきてここで安心したわたし本日ふた泣き目。

 

真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

 

とんでもなくかわいい箱だった。泣。小さくてギュッとしててなんとも愛おしい箱だった。泣。双眼鏡一度も使わずに汗までしっかり見えてとんでもなかった。どうかしてる。

 

目の前で「今君に伝えたいこと」目をぎゅうっと瞑ってめいいっぱいの気持ち込めて歌う紫耀さん。涙がハラハラ流れて止まらない。足が震えてどうしようもなかった。

 

紫耀さんがくれたもの、くれようとしたもの、全部全部、ひとつ残らずしっかり受け取った。愛がいっぱいだった。全部焼きつけた。ずっと覚えていたい。忘れたくない。

 

すっかり涼しい北の大地で、感じたことのない喪失感と寂しさ抱きしめて、空港内にて美味しい海鮮丼食べて、写真たくさん撮って、笑って、お別れする時にはおいおい泣いて、また元気で逢おうねって言えて、そんなのとっくに知ってたけど、わかってたけど、好きなひとたちのことを好きなひとたちとただ語り合って心に寄り添って明日からの日々をなんとか乗り越えようねって思えることが、なにより、本当に本当に、わたしの、明日への、活力だった。色んなことあるけど、こうやって重ねて紡いでいくんだずっと。あたしは。

 

帰りの飛行機で、私も高いところにいるのにもっともっと高いところにいるお月様があまりにも綺麗で、翼に(帰りも翼の上) お月様が反射してキラキラしてて、本日泣き納め。

 

ついでに通路挟んで向かいの席の赤ちゃんギャン泣き。あたし仏の顔で「うんうん。そうゆう日もあるよね。いいと思う。そんな日があったっていい。泣きたいなら泣いたらいいよ。じゃんじゃんお泣きなさいな。」の気持ち。

 

紫耀くんが私に優しくしてくれると、私も誰かに優しくできる。紫耀くんがこれでもかと楽しそうにはしゃげば私もすこぶる楽しい。紫耀くんはぎっくり腰も治してしまう。紫耀くんは世界を変える。私が生きてる世界を変えてしまう。

 

振り返ったら何もかもが楽しくて、副反応とぎっくり腰は余計だったけど、飛ぶか飛ばないか行けるのか行けないのか一喜一憂そうゆう時間ひっくるめて全部全部全部、くすぐったくて楽しくて大事なとこに閉じ込めておきたい1週間だった。

 

行けなくなってしまったお友達の代打にと急遽声をかけてくれたお友達も、初めましての私が一緒にいるのを両手広げて優しく受け止めてくれたお友達も、ありがとうありがとうありがとう。

 

起きた?着いた?飛んだ?着いた?合流できた?逢えた?死んだ?着いた?

 

ポンコツな奴が心配すぎてちくいち連絡入れてくれた姉のような母のようなそれでいて乙女な友達にもありがとう。

 

とても信じ難いのだけれど。

明日からまた私の日常に戻る。

またいつか、こんな日が来るかもしれない、の希望を大事に大事にしながら楽しく優しく愉快に一生懸命に暮らしていこ。

 

King&Princeはすごい。

King&Princeは眩しい。

King&Princeはどんな栄養剤よりも世界を元気にする。

 

 

現地集合現地解散空港と会場往復のみの弾丸日帰り北の大地には、まさに、でっかいなにかがあった。

 

 

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ぶつかり稽古

 

休憩室で休憩中にイヤホンもせずに性懲りもなく紫耀さんと海人さんのやんのかコントを観てたわたし。ニヤニヤしてるの自分でもわかるけどそんなのどーでもいい。

 

職場のアルバイト(22歳女子)。

 

「あの…〇〇さん…」と話しかけられた。

 

そうね。いつもはアレだね。仕事はものすごくしっかりやってくれるけど、とっても大人しくてお淑やかであまり自分からバンバン話したりするような女の子じゃなくて。

 

元気?とか大学どお?就活忙しい?勉強ちゃんとやってる?ごはんしっかり食べるんだよ?なんか仕事で困ってない?なんかあったら気軽に声かけてね?などなど、言い方悪いけど当たり障りのない会話でさらっと過ごすことが多かった私たち。

 

なんか急に名前呼ばれてドキッとしたわけで。

 

「あの…〇〇さん…」

『うん。なぁに?』

「あの…〇〇さんっ…えっと…あの…」

 

ドキドキした。

なんだ。あたしなんかしたか。

なんかあれかハラスメント系だろうか。なんか聞いちゃいけないこと聞いたのか。彼氏いるの?とか飲み会やろ?とかそんな危ないことは言ってないはず。

 

怖い。めちゃくちゃ怖い。

辞めるのか。え?辞めたいとかそうゆうやつか。怖い。なんだ。そんなあらたまってなんだよ。怖いよ。

 

「あの…アレですよね…〇〇さんって…あの…アイドルっていうか…あの…キンプリ好きですよね…?ロッカーに写真いっぱい貼ってますよね…?違いますか?アルバイトの子たちからなんか〇〇さんキンプリ好きって聞いて…」

 

ホッとしたよ。ホッとしたと同時にわかっちゃいたけど職場であたしがキンプリに狂ってることを知らないやつはいねぇという事実に狼狽える。

 

『うん!そうだね!うん!好きだよ!』

 

「実は…私…あの…ずっと二次元の世界のひとが好きで。大好きで。二次元の世界に生きてきたので…それでアイドルとはまた違うんですけど…実は…生まれて初めて、三次元のひとを好きになったんです…」

 

なんと!!!!!泣きそう!!!!!

 

『えーー!!!誰なの?どこの誰?あなたの初めて奪ったのどこの誰なの?!?』

 

本当に申し訳ないんだけど、韓国のほうの方々で、本当に申し訳ないんだけど、私全然詳しくなくて、だから本当に申し訳ないんだけど、でも泣きそうだったマジで。

 

「ずっと二次元のひとが好きで。同じ命がある三次元のひとの沼に気づいたら転げ落ちててなんか同じ時代に生きているってことがもう奇跡で感動で、もしかしたらこの先実際に逢えるかもしれないって思ったらそれだけで世界がキラキラして見えて、毎日起こる些細ないろんな嫌なことが全部へでもなくなって、だからいっぱいバイト入ってお金貯めて、ハングル習いに行って話せるようになって、いつか韓国に逢いに行きたいんです…」

 

見たことない顔と温度でたくさん話す彼女を見てたらここで私、ほんとにひとすじの涙が流れた。

 

もちろん二次元がダメだとかそんなことは1ミリも思わないけど。

 

新しい世界に足を踏み入れて、初めての気持ちに動揺して、だけど出逢って一瞬で世界が変わって、人生が煌めいて、それをきっとその場所に先にたどり着いているであろう私に震えながら話しかけた彼女の「この気持ちわかってくれますか?共有してくれませんか?」の素敵な圧力は圧倒的だった。

 

そんでもってさ。

 

あたしはというとさ。

 

そんな純粋な綺麗なものをどっかに置き忘れてしまったのかもしれないと思わずにはいられなかったよ。

 

そうだった。ほんとに。そうだった。当たり前になってなかったか?私よ。なにもかも今与えられているものが当たり前に感じてしまってないか。全部、奇跡だったのに。ギリギリ同じ時代に生きてることも、出逢えたことも、CDを買えることも、TV出演も雑誌表紙も。逢えるなんて奇跡中の奇跡だったのに。

 

ただ、毎日が楽しくて世界がキラキラ見えてそんなふうに自分の人生が変わったこと。ありがたい奇跡だった。

 

久しぶりにジャニーズファミリークラブに帰還したばっかりの頃の気持ちをすっかり思い出した。推しがいるってほんと最高。界隈が違ってもオタクと話してる時間最高に楽しい。聞いて欲しい!話して欲しい!ってオタク同士の魂のぶつかり合いは気絶しそうなくらい幸せだった。ぶつかり稽古ばんざい!わたしももっと楽しもうって思った。だって楽しいからやってんだし。かっこいい!とか最高!とか好き!とか結婚して!とか、そうゆうことをただバカみたいにずーっと叫んでるひとでいたい。原点回帰だ。

 

どう考えても大好きでどう考えてもきっとずっと好きで、デレ期は終わらないし終わらせたくないし、日々好きは更新されていくから体力勝負みたいなとこある。

 

永遠の新規ってやっぱり楽しくて最高だからもうずっと永遠の新規でいたい。

581日。

 

 

最後に平野紫耀さんに逢った日から581日。

 

その間に、世界はすっかり変わってしまったから。起きてる時間の半分、顔を覆って暮らさなければいけなくなったし、逢いたい人に逢えなくなったし、行きたい場所に行けなくなった。

 

楽しかった!とか、逢いたい!とか、行きたい!とか、簡単に口に出しちゃいけない世界になった。

 

好きなものみんな取り上げられて、我慢して我慢して我慢して、諦めて諦めて諦めて、苦しい苦しい苦しい581日だった。

 

暗転して、ペンライトの海が見えて、目の前に5人が並ぶまでは、逢えると思わないで過ごそうと思っていた。明日、今日、1時間後、何が起こるかわからない世界で、もう、好きな人に逢えるのは奇跡だ。

 

実際、目の前で踊る5人を観た時にはもうすでに涙がハラハラ流れてしまってよく見えなくて、ひっこめひっこめひっこんでくれちゃんと観たいんだ!!!!と自分に喝をいれたけど、もうどうしようもなくて、ただ、もう、素直に泣こう、と思った。

 

嬉しくて。嬉しくて。たまらなかった。感情としてはもうそれだけだったな。

 

嗚呼。こんなにも。逢いたかったんだなと思った。

 

夢みたいでずっとふわふわふわふわしてたけど、NamaeOshieteの終わりにキュキュって靴の音が聴こえた時に、はっ!これは現実なんだなぁやっと逢えたんだなぁ!と思ってまた涙が出てきた。涙腺バカだから仕方ない。笑。

 

何回も何回も聴いて、寄り添ってくれた曲たちが目の前でどんどん繰り広げられてくのになんだかとても不思議な感覚だった。あ!私これ初めてみるんだ!とか、まだファンの前で披露できてなかったんだねこれ!とか、こんなふうに踊るんだ!とか、なんて素敵な演出なの!とか、お衣装かわいいいぃぃいぃぃ!!とか色んな感情が次から次へとやってきて、大変だった。笑。

 

だけど、終始、とにかくなによりも5人が本当に楽しそうで。紫耀くんがたくさん笑っていて嬉しかった。なかなか難しい状況のなかで、元気で無事にここにいてくれてありがとうの気持ちだけだった。もう最初から情緒おかしいからしょーがない。

 

ファンに向けて、「幸せになって欲しい楽しんで欲しい喜んで欲しい笑っていて欲しい」がこれでもかと詰め込まれたコンサートだった。

 

ずーっと泣いてた気もするけど、ブラジポテトで号泣したのはあまりにも予想外だった。笑。オエオエ泣いた。あまりにも自由でキラキラ輝いてちょっかい出し合う大好きたちがずっと、できることならいつまでも、ヒゲでおにごっこしていて欲しいと心底願ってしまった。

 

なるべく多くのひとに届くようにと目を凝らして一生懸命にファンサしてくれる彼らを見てたらまた泣けてしまった。

 

岸くんとしっかり目があってうちわに書いてあるとおりにきっちりファンサくれて、そうやってほんのいっとき、世界が交わる瞬間、スローモーションみたいに感じたけど、ありがとうする前にもうすぐに次のうちわに応えてて、あぁ…岸くん…プロなんだね…アイドルなんだね…とんでもないオーラ放っててすごいなって本当に思った。

 

連れてってくれたお友達のうちわにしっかり可愛く応えてくれた海ちゃん、これでもかと間近でみたら瞳がキラッキラで本当に王子様みたいだった。しかもきっちり2往復。ファンサで会話やりとりしてるの初めて見た。笑。

 

紫耀くんも国彼もれぇんも、1人残らず幸せにするぞってたくさんたくさん応えてて、客席とたくさんコミニュケーションとってて、「いつもと変わらないよ」って安心させてくれるのと同じくらいに「いつもよりたくさんみんなのこと元気にしたいよ」が伝わった。

 

紫耀くん、友達とするみたいにたくさんジャンケンして、負けてばっかりで落ち込んでたけど負け続ける紫耀くん可愛かった。落とし物しちゃった子に場所確認してスタッフ呼んであげてるとこは、ほんと同級生みたいだった。ここ?あ!わかった!そこね?みたいな。笑。1人1人の顔見て笑いかけてうちわに応えてみんなと世界が交わってる紫耀くん見てたら心底、このひと大好きだなぁと思った。アイドルしてくれてる紫耀くん本当に大好きなんだよ。紫耀くん。(重い)

 

 

 

コンサートが終わりに近づく頃。紫耀くんも寂しいかな。寂しい気持ちになってるかな。と思ってた。私はとっても寂しい。あまりにも逢いたかったから、このお別れは本当に本当に本当に寂しかった。(重い)

 

 

だけど、なんか知らんけど海ちゃんは「でらでら」連打するし、紫耀くん名古屋弁で帰りゃーよー言うし、国彼「かわいいいーー!」とか連呼してるし、お別れの時間まで最後まで楽しくとにかく楽しく笑ってお別れしようの雰囲気にとっっっても救われた。

 

 

 

名古屋に向かうまえに。美容院に行ってカットして白髪染めて。担当さんに「今日いつもより30分多めに時間もらっていい?」って聞かれたから、予約被っちゃったかなと思っていいよ!って言ったら、最後の30分、サービスでヘッドスパとトリートメントしてくれて。すんごい量のスチームと栄養たっぷりのトリートメント。

 

「楽しんできてね。天使の輪っか作るから平野くんに見つけてもらってね。」って。美容院でおいおい泣いた。そんなやついねぇ。

 

家族、職場、担当美容師さんにまで。応援してもらって、しっかり対策して気をつけて行くんだよって送り出してもらって、こんなに幸せなことないなって。

 

辛い苦しい怖いしんどい疲れたってもうそうゆうものにそうゆう世界にすっかり支配されちゃってたことにやっと気づいて。気持ちを切り替えたら、きっと楽しいこともやれる範囲のやれることもたくさんあったはずなのに、自分で狭めてたし、自分でそうゆうことに慣れて諦めて、自分で自分の機嫌とるって大事なことを忘れてたなって。

 

色んな意味でこんなにも奇跡の席に座らせてくれたお友達には感謝してもしきれなくて。引き合わせてくれたお友達にも感謝してもしきれなくて。ファンサもらえたうちわ作ってくれたことも感謝してもしきれなくて。私が入る日を覚えててくれて出発前にいっておいでの連絡くれたお友達にも感謝してもしきれなくて。お、今日はなつこが入る日だな楽しんでるかなって気にかけててくれたお友達もきっといて。

 

この1年の間にたくさんお別れもあって、3年間ティアラやってきて、なんにも積み重ねてこれなかったんだなと思って切なくなることがこれでもかとあったけど、そんなことなかった。今、繋がってくれてるひとたちのこと大好きだから、もう誰の手も離したくないなって心底想う。

 

 

募る想いこれでもかと爪のあと残るくらいにぎゅぎゅぎゅっと抱きしめて、King&Princeに逢わせてもらった奇跡の2021年夏だった。かぐや様初日から始まった夏休みが今日で終わってしまうけど、信じられないくらいご褒美の夏休みだった。全部、全部。帳消しになる夏休みだった。

 

ありがたいことに明日からまたお仕事行ける。また一生懸命、誰かのために自分のために働いて、しっかりお給料いただいて、楽しい気持ちちゃんと抱えて、元気で笑ってようと思った。

 

 

私の大好きなじぐひらがついに交際に発展して、こんなに嬉しいことはない。どうか。どうか。末長く、永遠に、支え合って助け合って、幸せでいて欲しい。

 

King&Princeこそ。幸せが似合うひとたちだなと、心から想った。

 

5人の笑った顔が、ガハガハ笑った声が、笑いすぎてステージに崩れ落ちる姿が、しっかり焼きついてる。

 

 

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